犬の品格。

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介護犬と。

6月9日。

私は東京まで介護犬の取材に行ってきました。

もうご存知の方も多いかとは思いますが

6月15日に日本初のペットの介護施設

「ペットのここから」

をオープンしたのですが、その前にどうしても実際介護されている方と

介護が必要なワンちゃんを見て、お話をお伺いしたくて

だいじょうぶ?マイペットのアンケートにご協力頂いた方の中で

とても急なお話だったにも関わらず、承諾して下さったTさんを訪ねてきました。

お返事を頂いた翌日に東京まで一人旅。

よくよく考えたら凄い勢いだったなと。

きちんと話を伺えるかと、私もきちんと説明できるかが不安で

そりゃあんなアンケートの後のアポだったから怪しいに違いないし

こんな小娘が行ったところで余計警戒されるのではと

内心ドキドキでした。

待ち合わせの場所にやってきたTさんは

とても可愛らしい印象の方でした。

やっぱり少し警戒されていたんだろうけど…

来て下さったことが嬉しくて嬉しくて。

たぶん私は舞い上がってたと思います。

話の流れから、最初は当施設の説明をして、

決して私たちが冗談半分でやるわけではないこと

姥捨て山のようにしないこと

無責任な飼い主を増やすなんて死んでもしたくないこと

無我夢中で語ったような気がします。

なんて自己中なんだ私…。


Tさんは、ポーちゃんという19歳のマルチーズをお一人で介護されています。

19歳ですよ!?

12歳のハリーしか知らない私には想像もできません。

私はこの後、

Tさんとご家族とポーちゃんについてお伺いすることになるんだけど

正直ね、途中から開いた口が塞がりませんでした。

介護の壮絶さを、皆さんの苦労を

なんて言葉を返したらいいのかも分からず

ただただ、頷きながら聞いているだけで

何も言えませんでした。


ポーちゃんは12歳の頃、失明しました。

更には聴覚も失い、14歳頃から本格的な痴呆も始まりました。

一晩中の夜鳴きや、畳で肉球が擦れて畳が血だらけになったりと

予想外のことが起こる介護生活。

子供用のビニールプールの中にハウスを置いてみたり

それはそれは、たくさん考えて悩んで

ポーちゃんにとって一番良い方法は何かと。

結果、現在はベビーサークルにフカフカのクッションを重ね

トイレシーツを側面にぶら下げて、ポーちゃんは過ごしています。

ポーちゃんはお父さんっ子で、現在はご両親と離れて暮らしているのですが、

お父様がいらした時は、玄関を開けた瞬間から匂いで分かるようで、

鳴いて出迎えるそうです。

昔、お父様は猟をされていたのでセッターやポインターなどの大型犬とずっと暮らしてきていて

19年前に初めて小型犬を室内で飼うことに決め、

あまりのデリケートさや可愛さから溺愛して甘やかせてしまったため、

夜眠るときは腕枕でないと眠れなくなってしまいました。

そのため、現在も高久さんは腕枕でポーちゃんを寝かせています。

そして、毎晩2時間おきに目を覚まし、寝返りをうたせてあげています。

この生活がもう5年ほど続いています。

最初は睡眠時間の無さから、本当にギブアップしたくなったそうです。

この後、高久さんが自ら、ポーちゃんに会ってみますか?とおっしゃって下さったので、

お言葉に甘えてお邪魔してきました。

抱っこで登場したポーちゃんは想像していた以上に小さいです。

そして、本当に可愛くて可愛くて!!

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一人で一生懸命に立とうとするポーちゃん。

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生命力を感じました。

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歩いた時には本当に抱きしめたくなって

20070618192405.jpg

逆に私が元気をもらってしまいました。

お話を聞いているときから何度も何度も泣きそうになったのですが

実際にポーちゃんを見て、その可愛らしさと強さに

本当に涙が溢れそうになって

でも、Tさんが優しくポーちゃんを抱く姿を見ると泣けませんでした。

そのあと、ポーちゃんの若い頃のお写真も拝見させて頂き

これがまためちゃめちゃ可愛いんですっ!!

本当にお会いできてよかったです。

勉強になったのは勿論ですが

Tさんのようなオーナーさんに出会えて本当によかった。

ペット業界で生きていこうと思っている私には

すごく素敵な出会いでした。

ペットとオーナーさんのために、もっともっと良いものを。

その気持ちが更に強くなりました。


ここでは書ききれませんでしたが

私にとってはとても壮絶なTさんとご家族、ポーちゃんの7年間。

それでもTさんは、私たちは軽い方だとおっしゃいました。

大型犬の介護をされている方はもっと壮絶だと…。

相当な苦労を乗り越えて、それでも今もまだ私から見たら苦労されていらっしゃるのに

笑って話せるようになった高久さんには脱帽しました。

でも、お家でポーちゃんを愛しそうに抱く姿を見て、全て納得できました。

実際に会わないと分からないと思いますが、ただならぬ愛情が

そこにはありました。


Tさん

本当に、本当にありがとうございました。

また、Tさんとポーちゃんに会いにいきますね。

約束だもんっ。

こんな私のために、貴重なお休みのお時間を割いて頂いて

たくさんお話をして頂いて本当にありがとうございました。

これからもポーちゃんをよろしくです。



明日か明後日には

15日にオープンしたペットの介護施設「ここから」について

詳しくお話していこうと思います。


また長くなると思うけど…一生懸命伝えようと思います(`・ω・´)ゝ



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| DMP | 19:45 | comments:9 | trackbacks:0 | TOP↑

COMMENT

やっぱねー

AYANOさんはこーじゃないといけんよなー。
(どう思っていたんだ?w)

19年!?!?!?!?
ARIEN!!
マニュアル躾
マニュアル食事
マニュアル医療…

あぁ…例外とわかっていても
積み込んだ知識が崩れていく…。

ま、わかったのはTという人には
愛情の深さは負けられませんよ。

いいお話をありがとう。

| よさぶ | 2007/06/18 22:09 | URL | ≫ EDIT

心臓バクッ!!

19歳?!

すごい・・・。

まだまだオレの知らないことは山積みやなぁ〜。


というか、東京ですごい良い出会いしたねっv-352

Tさん、ホント尊敬です!

あやのっちこれからも頑張って
ペット業界改革してね!!

応援してまっす!!v-522

| ぽぽまる♪ | 2007/06/18 22:55 | URL | ≫ EDIT

実際に…

口で言うのは簡単、実際に行動で示すことが何と大変なことか。
一時力ならまあ出来る、「継続」をすることの何と難しいことか。
言葉では言い尽くせない、世の中には掛け値なしに尊敬できる方がいらっしゃるんですね。
爪の垢ほどでも、自分でも出来たなら…。

| ぺてん師 | 2007/06/19 00:26 | URL | ≫ EDIT

介護

うちにもマルチーズがいます。
現在4歳なので年齢的な介護はまだ先です。
でもいつ大きな病気をするかわからないですから
介護はまだ無縁ではないんですね。
私も一緒に寝ているのですが、2時間おきに寝返りをさせてあげるところを読んで、Tさんの愛情を強く感じました。
写真でみるポーちゃんは年齢にみえないほど幼くてかわいくてとても綺麗ですね。
Tさんのいっぱいの愛情とポーちゃんの生きる強い力、
読んでて胸が痛くなりました。

| まみマル | 2007/06/19 09:17 | URL | ≫ EDIT

うちはまだまだ2匹とも6才ですが
先のことはぼんやり意識しています。

ただ、考えても不安になるので
今のこの瞬間にできるだけたくさんの愛を
与えたいと思っています。
ぽち。

| 寅右衛門 | 2007/06/19 13:19 | URL | ≫ EDIT

医療の充実と共に、動物たちの平均寿命も・患う病も人間と同じ様になってますよね。
身近に、14歳の目の見えないマルチーズちゃんが居ましたが、やっぱりご家族の献身的な介護の元・・・・虹の橋に旅出って逝きました。
信頼する家族に、愛情タップリに介護される子は本当に幸せ。しかし、その反面・・・・何の理由もなく放棄される子達も多い現実。何とか変えて行きたい!!
Tさんとポーちゃんの力強い頑張りに、沢山の元気頂き、私も愛護活動頑張ります!!

あやのさん、これからも色々な事教えて下さいね。
出張、お疲れ様れした。(PCキー不調の為、変な表現ごめんなさい)
頑張り過ぎてお体壊されないよう、くれぐれもご自愛下さいね。U^エ^U

| すみれ | 2007/06/20 09:16 | URL | ≫ EDIT

感動しました。

言葉にしてしまうと陳腐な感じですが、Tさんのポーちゃんに対する愛情の深さに感銘いたしました。
斑尾は18才、でもまだ自力で歩けてます。
この子が歩けなくなったら私はどうしたらいいのだろうと毎日考えてしまいます。
なぜならば、虐待を受けて家族に捨てられた斑尾は、未だに身体に触れられる事が怖いからです。
ほんの少し撫でる事はできるようになりました。
でも、だんだん歩けなくなってきて、爪が伸びているのが気になるのですが、切ってあげる事ができない。
本当の介護の時になったら触らせてくれるのだろうか?
嫌じゃないのか?
ポーちゃんの姿に斑尾を思い、Tさんの愛情の深さに、私はそこまで出来るのか?と問い。
考えさせられました。
すばらしい取材をありがとうございます。
あやのちゃん、ご自愛くださいね(^−^)

| 石ちゃん | 2007/06/20 09:22 | URL | ≫ EDIT

今回ペットに対する考えがあさはかやったと気付きました。

介護施設が姥捨て山にならないことを願っています。

自分の認めたあるじに従って、服従して、
群れ社会で生きる動物やから絶対に逆らわない。

なのにみかえりに捨てられるなんて
考えただけでも背筋が凍る。

介護施設うまくいくやろか?

| yamato | 2007/06/23 17:31 | URL | ≫ EDIT

レス。

>よさぶさん
どーゆー意味!?w
彼女のポーちゃんを愛する気持ちと姿勢には
本当に胸をうたれます。
できることなら、世のペットを飼っている人たち全員に
会わせたいもん。
がんばろーね!!


>ぽぽまるっち
19歳まで生きているのは、よっぽど一緒にいたいんやと思う。
すごい生命力よ。
もっともっといろんな人たちに会いたいなぁ。
もち、ぽぽまるっちにもね♪


>ぺてん師さん
本当にその通りです。
彼女のことは心の底から尊敬しています。
小さなことでも継続することは容易いことではないのに
あれだけ大変なことを、何度めげそうになっても頑張ってきた彼女は
本当に立派です。


>まみマルさん
介護はいつ必要になるのか本当に分かりませんよね。
それでも、たくさんの変わらぬ愛情で
こんなにも生きる力が沸いてくるのですね。
ペットを飼うってこういうことなんだなと
改めて考えさせられました。
頑張りましょう!!


>寅右衛門さん
たぶん、何をどこまで頑張っても
絶対後悔する時は出てくると思うのですが
それでも、これからもずっとずっと
大切に愛していきましょう。


>すみれさん
こんなにも素敵な飼い主さんとワンちゃんもいるのに
なんで捨てたり虐待したりできるのか…。
ペットを飾りのように思ったり、本当に嫌な世の中です。
でも、Tさんやポーちゃんに頂いたパワーを
どうにか世の中を変える力に変換して頑張りたいです。
お気遣い、ありがとうございます☆
がんばりましょっ!!


>石ちゃん
今、自分にできることを一生懸命やりましょう!!
斑尾くんのためにも、精一杯頑張りましょうね。
Tさんもポーちゃんも、苦労に苦労を重ね
ノイローゼ気味になりながらも頑張ってここまできました。
できないことは無いと思いますよ。
ねっ!!


>yamatoさん
んとね

>姥捨て山のように…

ここね。
私らほんまにそんなこと言われるとか思ってなかったから
逆にびっくりしたんよ。
みんな心配して言ってくれてるんやろけど
私らからしたら、そうしないことが前提というか
それが当たり前やから。

実際にそんなことができひんように
入所前の診察病院はこっちの指定病院やしね。

本当に困ってる人のための、ワンちゃんのための施設やから
それは心配しないで。

いろんな見方は出てくると思うけど
私らはやれることを全てやりきって、それもまだまだ
いっぱい考えていくから。
まぁ見ててよね☆

| あやの | 2007/06/26 14:50 | URL | ≫ EDIT















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